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Press Release プレスリリース

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星・惑星の誕生領域の赤外線のかたよりの普遍性と生命のホモキラリティー

「猫の手星雲」(NGC 6334) と呼ばれる星・惑星形成領域を赤外線で観測し、22%という高い円偏光を検出することに成功しました。これは、これまでに報告されたなかで最大の赤外線円偏光です。「大きな円偏光は生命のアミノ酸のかたよりの原因であり、宇宙におけるアミノ酸のキラリティーを引き起す」という仮説があります。今回、研究チームにより世で初めて円偏光の普遍性が発見されたことは、この仮説をサポートするものと考えられます。
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M42での円偏光
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宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見

オリオン大星雲の中心部に位置する大質量星形成領域において、円偏光という特殊な光が太陽系の大きさの400倍以上のサイズにまで広がっていることを発見しました。 この観測結果は、オリオン大星雲のような大質量星が生まれる領域に広がる円偏光に、原始太陽系星雲がさらされた結果、地球上の生命の素となるアミノ酸が「左型」になったことを示唆しています。
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オリオン星雲からの赤外線の偏り

国立天文台、名古屋大学、京都大学からなるチームは、赤外線波長における偏光観測 (光の偏りを調べる観測)を、広い範囲かつ高感度で行うための装置を、南アフリカに ある赤外線観測装置IRSF/SIRIUS用に製作しました。この装置を用いて、最も有名な 星形成領域であるオリオン星雲を観測し、これまでに無い広い領域の赤外線の偏光画像を 得ることに成功しました。
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