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広視野近赤外三色同時偏光撮像 SIRPOL

南アフリカ天文台・サザーランド(標高1761m)にある1.4m望遠鏡IRSF(名古屋大学)に搭載された、広い範囲で近赤外線の3つの色(波長帯)を同時に、『偏光』という特殊な光を撮像することが出来る装置がSIRPOLです。この装置により、「広視野近赤外三色同時偏光撮像」という特色のある観測が可能となりました。この装置は2005年12月から観測を開始し、現在でも近赤外線での偏光観測において世界でも珍しい装置です。

RSFは1.4mと、8mのすばる望遠鏡と比べると小さい鏡の望遠鏡ですが、南アフリカの恵まれた観測場所と、赤外線撮像専用の望遠鏡ということで、効率的に観測することができます。さらに、IRSF/SIRPOLにより、これまでの偏光観測に比べて20倍以上の視野を一度に観測することが可能になりました。
宇宙からの偏光を広く捉えることにより、星が産まれている領域(星形成領域)の磁場構造や、星が産まれる周囲の構造についての情報を効率よく得ることができます。
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仕 様
  • ・ 視野:7.8’×7.8’
  • ・ 波長:近赤外線(J:1.2μm, H:1.6μm, Ks:2.1μm)
  • ・ 撮像モード:直線偏光モード、円偏光モード
IRSFに搭載されたSIRPOL<

IRSFに搭載されたSIRPOL

直線偏光モードでの概要

直線偏光モードでの概要

波長盤を0度、45度、22.5度、67.5度と回転させて撮像し、直線偏光の情報を得る。